漢方達人をめざせ!

子づくりにオットセイのペニス

 私の漢方薬局では、漢方で子宝に恵まれる方が多い。実は、ある医療マーケティング会社が選ぶ「全国実力薬局100選 不妊・子宝部門」を受賞しているんですよ。

 男性からも、「漢方薬を飲み始めてから、不妊治療クリニックで調べる精子の数が数倍に増えた」という報告をよくいただきます。

 一番多い悩みである「精子の数が足りない」「稼働率が低い」という方には、生命の源に関係している「腎」を強くする補腎薬をお薦めします。たとえば、オットセイのペニスの「海狗鞭」、タツノオトシゴの「海馬」、鹿の角の「鹿茸」など、動物性の生薬も含まれていて、相談者の体質や悩みによって処方が変わります。

「精力剤と同じなんですか?」

 よく聞かれますが、「精」を高めるのは、「セックスを強くする」だけに限らず、生きる力を高めること。体全体が元気になり、精子も活発に動くようになります。

「子づくり目的で漢方薬を飲み始めたら、風邪をひかなくなり、疲れも翌日に持ち越さなくなった」というAさん(32歳)は、半年前に奥さんが妊娠。でも、今も漢方薬を飲み続けています。

「栄養ドリンクを飲むより、こっちの方がいい気がして」

 まさに、その通り! 大抵の栄養ドリンクは、飲むと体がカーッと熱くなりますが、漢方薬のような効果は期待できません。子づくりが終わった皆さんも、疲れやすさなどを感じているようなら、漢方薬をぜひお薦めします。

久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。