漢方達人をめざせ!

足浴で熟睡

 夜、熟睡できない人は、足浴を試されてはいかがでしょうか?

 足を浸せるくらいの熱さの湯をタライやバケツに入れ、くるぶしまで30分間つけます。足湯のための漢方薬(入浴剤ならぬ足浴剤)を入れるとより効果的ですが、なくても構いません。

 湯を入れたヤカンを横に置いておき、湯温が冷めたらヤケドをしないように注意して、湯を足すといいでしょう。寝る30分くらい前にやるのがベターです。

 ストレスが強かったり、夜になっても仕事のことを考えてうまくリラックスできなかったりすると、「血」が上昇します。こういう方は寝汗をよくかきます。

「血」が上昇していると、体内のバランスが悪く、眠気を妨げます。逆にいえば、血の巡りが良くて、足元が温かいと、よく眠れます。頭寒足熱といいますよね。頭部を涼しくし、足元を温めると、寝つきがよく、健康維持に役立つという意味ですが、まさに理にかなった言葉なのです。

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久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。