東洋医学の考えでは、鼻、肺、大腸、皮毛(皮膚)は相互関係にあります。花粉症の症状がひどい人は、アレルギー性鼻炎、喘息、便秘・下痢、アトピー性皮膚炎なども持っていることが多い。
私は花粉症持ちでしたが、便秘がちでもありました。しかし、4年ほど前まで「便秘」を自覚したことがなかったのです。毎日、きちんと排便しているので、どちらかというと、「便秘知らず」という認識。ところが、たまたま受けたレントゲン検査で、腸が人よりも長く、老廃物がたまっていると指摘されたのです。
“見かけ”は健康でも、中身はそうでないことがあるんだな、とストンと理解できました。
東洋医学では、不調があれば、その原因をとことん探ります。西洋医学では、検査結果が異常なしなら、不調があっても「問題なし。様子を見ましょう」となります。
しかし今回は、西洋医学の利点が大いに役立ったのです。つまり、「花粉症がある→大腸にも何か問題ある」となるはずが、私は“大腸の自覚症状はないから問題ない”と思っていたのです。
でもレントゲンで、私の思っている“ベストな状態の大腸”ではなかったことが判明。それ以来、食物繊維を多めに摂取したり、大腸の状態をよくする乳酸菌を飲んだりして、大腸の調子を整えることに気を配っています。そして今は、花粉症もうまくコントロールできています。
東洋医学と西洋医学をうまく融合できれば、よりよい医療になることを、改めて実感しました。
漢方達人をめざせ!