漢方達人をめざせ!

39度近い高熱と体の強い痛み。しかし医師は・・・

 先日のことです。仕事中に体の節々が痛み始めました。これは発熱の痛みだと思い、麻黄湯と柴胡桂枝湯を服用。そうしているうちに夕方6時になったので、帰宅しました。

 自宅で熱を測ると、37度5分。1時間後にまた測ると、38度8分。体の痛さは限界です。

 その夜、麻黄湯と柴胡桂枝湯を5時間あけて2回飲みました。つまり、15時間の間に3回、2種類の漢方薬を飲んだのです。

 翌朝、熱を測ると、平熱まで下がっていましたが、体の痛みは少し残っていました。実は、数日前に子供がインフルエンザを発症。恐らく私の高熱もインフルエンザによるものだと考え、病院に行くと、案の定、医師から「インフルエンザの可能性が高い」と言われました。

 ところが、検査ではインフルエンザのA型もB型も陰性。医師は「明日、また熱が出ると思うので、その時来てください」。思わず、私は言ってしまいました。

「高熱が出て、こんなに体の痛みがあるのに、インフルエンザが陰性だからって、何の診断も出ないのですか!?」

 そこで血液検査を依頼し、その結果は、白血球6000、CRP2。白血球の数値が普段より高めで、CRPは基準値が0・3。そのことから考えると、明らかに炎症反応があるのに、医師は「様子を見ましょう」の一点張り。なんだか疲れて、そのまま自宅に戻りました。

 今回、改めて感じたのは、現代医療では検査結果で異常がなければ、不調があっても原因を探ろうとはしないことが多いということ。そしてもうひとつ。東洋医学で重度の風邪と考えられているインフルエンザは、麻黄湯と柴胡桂枝湯で対処できる、ということ。以上、私の体験でした。

久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。