漢方達人をめざせ!

花粉症に効く!

 花粉症で相談にいらした方に、気軽に飲めるものとしてお薦めしているのが、生薬が複数混ざったお茶です。シジュウム、甜茶、ハトムギ、ビワ葉、シソ葉、ハッカ、ネトルが入っています。食品としてもOKの生薬だけで出来ており、体質に関係なく、どなたでもお飲みいただけます。

「漢方薬はちょっと苦手」という方も、きっとおいしいと思うはず。シソの香りがほのかにして、スッキリしてますよ。実際、花粉症ではないけど普通のお茶として楽しんでいる人、この味のとりこになり、花粉症シーズン以外もずっと飲み続けている人もいます。花粉症対策としては、やかんで濃いめに煮出し、一日中、何度も飲む方法がいいでしょう。

 Aさんは大のゴルフ好き。でも、花粉症がひどいので、春はゴルフに行く気には全くならなかったそうです。市販薬を飲んでいましたが、あまり効き目がなかったとか。

 ところが昨年1月、このお茶を飲み始めました。すると2月、3月ともに、花粉症の症状がほとんど出ず、ゴ

 ルフを楽しめたそうです。

 お茶と一緒にお薦めしているのは、腸まで届くタイプの乳酸菌のサプリメントです。腸は免疫の要。花粉症は、免疫の過剰反応によって起こっています。乳酸菌で腸を整えることで、免疫反応が過剰になるのを抑えるのです。

 もっと積極的に花粉症の対策をしたい人は、やはり体質改善が必要。ひどい花粉症だった私も、漢方薬で体質を改善し、あのつらさから脱却しました。大人の場合、月単位で時間がかかるので、来シーズン対策と考え、始めてみませんか?

久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。