生まれてからの年数が短い子供は、体質改善にかかる期間も短い。たとえば10歳の子なら、1年くらいでみるみる体質が改善されます。花粉症やアレルギー体質など……。なんでもかんでも薬に頼ればいいというわけではないにしろ、子供のことで悩みがあるようなら、気軽に漢方薬局に相談に来ていただきたいですね。
最近は、「子供が疲れやすい」という相談が結構多い。疲れには、西洋医学ではビタミン剤などが処方されます。でも、東洋医学では、どんな疲労かが重要になってきます。体が重い、食が細い、便通が悪い、などなど。
問題があるのは生活内容なのか、臓器なのかを見極めなくてはなりません。
親は毎日子供を見ているので、かえって疲労感の原因を発見できない。さらに、親が子供の体質をつくっているケースもよくあります。
親がイライラしてよく怒るような家庭環境では、子供は萎縮して「肝」が弱くなる。血の流れが悪くなる、体が冷えやすくなる、ということもあります。親、子供双方の話をよく聞くと、子供の「性格」や「体質」だと思われていたことが、周囲の環境でつくられたものだと分かるケースもあるのです。
親も子も、どこでつまずいたのか。私の仕事は時に、カウンセラーとしての役割も求められます。子供の相談でいらしたけど、本当は親に漢方薬の処方が必要だったということは珍しくありません。
漢方達人をめざせ!