漢方達人をめざせ!

精力剤のお薦め2つ

 精力剤で「特にいいものを1、2個挙げて」と言われたら、「至宝三鞭丸」と「海馬補腎丸」を挙げます。どちらも、非常に古い時代からある漢方薬で、疲労回復、滋養強壮に優れた植物と動物両方の生薬が入っています。

 至宝三鞭丸はゴルフボール大くらいの大きさで、もともと中国ではちぎって食べられていました。足腰に力がつき、瞬発力が出るといわれています。

 海馬補腎丸は古代、天皇に献上されていたという話もあります。腎臓を温めて精力を高める作用があります。

 精力剤というと、男性のセックス力を高めるもののように思うかもしれませんが、疲労気味の人、多忙の人には、男女問わず、セックスの有無問わず、「毎日飲むといいですよ」とお勧めしたい。“生きる力”が高まります。「風邪をひきにくくなった」「翌日に疲れを持ち越さなくなった」「イキイキと仕事ができるようになった」などの報告を受けることもあります。

 実際、相談者の中には健康維持のために長く飲み続けている人もいますよ。疲労度に応じて、1日3回飲んだり、朝晩だけにしたり、自分でお飲みいただいています。

久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。