産婦人科医の数は2012年と2013年を比較すると東京都などでは増えているものの、全国15の道府県で減少している。
減少が著しいのは東京のベッドタウンである千葉と、大阪のベッドタウンである兵庫県。千葉は433人の産婦人科医がいたが一挙に43人減り390人へ。兵庫は488人が70人減って418人となった。北海道も28人のマイナスだ。
「30年前に比べ、産婦人科医数は20%減少しています。そのうえ、地域の産科を担う医師の高齢化による廃業、若手の7割を占める女性医師の離職増加等により、産科医療に携わる人材はさらに減少するでしょう。その一方で、高齢出産等のハイリスク分娩増加に伴う現場ストレスの増大、生殖医療・内視鏡手術などの発達に伴う業務の拡大により、現場の医師の負担は増す一方です。このままでは産科医療の崩壊は時間の問題です」(市川医師)
どうなる! 日本の医療