〈ホテルで裸になった自分の体を見たら、右の乳頭がセンターになく、引きつって見えた〉
ところが、最初のケースでは、毎年検査を受けている「安心感から、圧迫の痛みとしか思えない」とがんを疑うことがなく、次のケースでは「直視しても異変がなく、触ってもシコリがなく、年齢のせい」と考えていたと振り返っています。
今年の初夏のころ、「乳頭にチリチリした痛み」を感じたのがキッカケで、かかりつけの婦人科を受診。組織検査などで最終的に7月7日に告知を受けたのが乳がん発見までの経緯です。
厚労省は04年、40歳以上にマンモグラフィーを勧める指針を出し、ほぼ100%の自治体に普及。乳がん撲滅のピンクリボン運動も相まって、マンモグラフィーの認知度も向上しています。しかし、マンモグラフィーが万能ではないことを、北斗さんのケースは示しているのです。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁