AGEは、人間の細胞の表面にあるAGEレセプターという“吸盤”のようなものにくっつくことで、細胞に悪い刺激を与えます。バイアグラをはじめ、シアリス、レビトラ、ザルティアといったPDE5阻害薬は、その“吸盤”の数を減らすため、AGEの悪い刺激が細胞に伝わりづらくなるのです。
バイアグラは、糖化と同様に老化をもたらす「酸化」も予防することがわかっています。バイアグラを6カ月間、週1回1錠飲むと、体をサビさせる活性酸素の量が3分の1に減ったという研究が報告されています。
この「バイアグラ週1回法」は、男性ホルモンであるテストステロンも2倍に増加させました。男性更年期障害にも改善効果をもたらすのです。
さらに、PDE5阻害薬には、血管の内皮機能を改善して動脈硬化を予防する効果があります。PDE5阻害薬、茶カテキンと併せて抗がん剤を使うと、抗がん剤の効き目が良くなるという報告もあります。実際、バイアグラを服用している人には前立腺がんが少ないのです。
今後はバイアグラなどのPDE5阻害薬が、アンチエイジングの薬として広く使われるようになるかもしれません。
レジリエンス高め若々しく生きる