最近の医学研究では、病気の根本には「老化」が存在すると考えられています。がん、心筋梗塞、脳梗塞、肺炎、認知症といったさまざまな病気の源には、老化のメカニズムが関わっているのです。
さまざまな患者さんを診ていると、見た目が若い人は病気になりにくく、回復も早いことに気づきます。実際、見た目が若い人の体を調べてみると、血管、心臓、脳、胃腸といった臓器の状態が健全で、それを構成している細胞も若々しい。つまり、そういう人はレジリエンスが高いということで、レジリエンスを高めれば「老化=病気」を遠ざけることにつながるのです。
レジリエンスは、個々が持っているもともとの能力だけで決まるものではありません。食事、運動、環境といった生活習慣によって高めることができます。
次回から、最新の科学的根拠に基づくレジリエンスを高める方法を紹介していきます。
レジリエンス高め若々しく生きる