有名病院 この診療科のイチ押し治療

【肝臓がん無痛ラジオ波焼灼】 杏雲堂病院・消火器肝臓内科(東京・神田駿河台)

杏雲堂病院消火器肝臓内科の佐藤新平部長(提供写真)

 ラジオ波は、まったく安全というわけでもない。問題なく治療が終わっても、出血や感染などの合併症を起こす可能性がある。一般的には3~4%の確率で起こるとされているが、過去500例以上実施してきた同科では1%と低い。静脈麻酔で行うことによる合併症は1例もないという。

「ラジオ波の適応は、基本的にがんの大きさが3センチ以下、3個以下になります。5センチを超えたり、7個以上あるような場合でも、当科部長が担当する肝動脈カテーテル療法で対応できます」

 佐藤科長は、他4つの病院に出張して無痛ラジオ波の指導・治療を行っている。
 
 公益財団法人佐々木研究所が運営する付属病院。明治15年開院。
◆スタッフ数=担当医師5人
◆年間初診患者数(2014年)=約350人
◆肝臓がんの年間初診患者数(同)=約200人
◆無痛ラジオ波焼灼療法の実施数(同)=150例

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