有名病院 この診療科のイチ押し治療

【女性アスリート外来】 順天堂大学医学部付属順天堂医院(東京都文京区)

順天堂大学医学部付属順天堂医院の北出真理准教授(提供写真)

 エネルギー摂取不足が明らかであれば、まず栄養指導を行い、月経異常や月経周期のコンディション調整にホルモン補充療法や低用量ピルによる治療を行う。子宮筋腫や子宮内膜症などの病気があれば、腹筋を傷つけず回復の早い腹腔鏡手術を検討する。北出准教授は、年間約900症例の実績を持つ産婦人科腹腔鏡チームのトップでもある。

 整形外科分野では、オリンピック日本代表等のチームドクターを務めている櫻庭景植教授も担当している。対象患者は、プロアマ問わず10代から閉経までのスポーツを行っている全女性だが、現在のところ受診患者は無月経や疲労骨折経験者がほとんどだ。

「骨粗しょう症は予防が大切です。異常がないかどうかのチェックだけでも構わないので、スポーツをする女性全般にもう少し気軽に来院してもらいたい。出産後でも選手を続けたり、引退してもコーチとして働けるようにサポートするのが私たちの役割です」

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