有名病院 この診療科のイチ押し治療

【白血病】 都立駒込病院・血液内科(東京・文京区)

都立駒込病院血液内科の大橋一輝部長(提供写真)

 患者の進行度や状態から、最適な移植法はどれか、全合致か半合致か、の組み合わせを見極めるのが、その施設の腕の見せどころになる。

「再発させない、合併症が少ないことをトータルで考え、成功させなくてはいけません。まだ、すべての移植法ができる施設は限られるので、セカンドオピニオン、サードオピニオンは必ず受けた方がいいと思います」

 同科で移植を受けた患者の約半数は再発なし、合併症なしの長期改善で社会復帰しているという。

 また、白血病の中でも慢性骨髄性白血病は近年の分子標的薬の登場で9割以上は移植の必要がなくなった。しかし、高額な薬代の負担に苦しむ患者も多い。同科では、がん細胞が消えて一定期間過ぎた後に薬を中止する投与法を行っている。

「“分子標的薬の投与中止法”は、まだ研究段階ではありますが、だいたい半数くらいの患者さんが薬を止めることができています」

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