有名病院 この診療科のイチ押し治療

【アレルギー】 国立病院機構相模原病院アレルギー科(神奈川県・相模原市)

(C)日刊ゲンダイ

アレルギーのひとつである花粉症は鼻症状なら耳鼻咽喉科、じんましんなど皮膚症状は皮膚科が担当するが、同科が主に診るのは呼吸器を中心に複数の症状をもつ成人の全身のアレルギー(15歳以下は小児科)。受診者の半数以上を紹介患者が占め、気管支ぜんそくにおいては常時約3000人の患者をかかえている。同科を取りまとめる粒来崇博医長が言う。

「当院にはアレルギーの基礎研究を行う臨床研究センターが併設されており、国内最高レベルの病態、原因検索が可能です。5年前に発生した茶のしずく石鹸問題のような、新しい原因物質に対する診療を任される立場にあります」

 掲げる診療目標は、ガイドラインに沿ったアレルギー疾患診療の均てん化と普及。医療機関による治療の格差をなくすのが目的というわけだ。

 粒来医長は、厚労省の「アレルギー疾患対策の均てん化に関する研究班」のメンバーでもある。

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