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【体に優しい脊髄手術】 新百合ヶ丘総合病院・脊椎脊髄末梢神経外科(神奈川県川崎市)

新百合ヶ丘総合病院の水野順一低侵襲脊髄手術センター長(提供写真)

「特に顕微鏡を使って繊細な手術をするマイクロサージャリーは低侵襲脊髄手術に欠かせません。脳神経外科が行う利点は顕微鏡に習熟していることです。脳神経外科医は6年間の研修を行いますが、その間、日常的に顕微鏡を扱います。さらに日本脊髄外科学会の認定医になるには、最低でも1~2年は指定の訓練施設でトレーニングを積むことになっています」

 筋肉や骨の損傷を極力抑え、最短のアプローチで緻密に病変を取り除く。結果、患者の体の侵襲・術後の痛みが少なく、入院期間が短く社会復帰が早いのが、低侵襲脊髄手術の特長だ。

 主な適応疾患は、首部であれば頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、頚椎後縦靱帯骨化症。腰部であれば腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症など。

「整形外科は骨が動くから痛むという考えから、金属を入れて骨を固定する手術が多く行われます。しかし、固定すると脊椎の他の部分に負担がかかる。脳神経外科は骨の可動性を残したまま痛みを取るという考えです。ですから金属を入れる大きな手術も、輸血の必要もないのです」

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