興味深いのはトップの新潟といえど、すべて食べ切ったとしても、1日当たり600グラムにならないこと。「家計調査」は2人以上の世帯を対象としていますから、1人当たり300グラム以下。実際にはもっと人数が多いはずで、捨てる部分もかなりあります。もちろん外食などで取る分もあるでしょうが、厚労省が掲げる目標値を毎日クリアするのは、難しいことがわかります。
では、都道府県別の高血圧の受療率(人口10万人当たり・1日当たりの外来・入院患者の総数)はどうでしょうか。やはり神奈川、埼玉など関東を中心に東日本が低く、山陰や中国など西日本が高いことがわかります。
もちろん家計調査も受療率も、かなり大ざっぱな数字です。しかし、野菜を多く購入している県は高血圧患者が少なく、野菜が少ない県ほど患者が多くなる傾向にあることがわかるのです。
家計簿を見れば病気がわかる