都道府県の「標準世帯の平均野菜購入量」と「高血圧・糖尿病の受療率」(人口10万人当たり・1日当たり医者にかかる患者数)には、それなりの相関関係があることが分かりました。
しかし、ひと口に野菜といっても種類は豊富。実際、総務省の家計調査では、代表的な二十数種類の野菜の購入量が調べられています。それらは「葉茎野菜」(キャベツ、ホウレンソウ、白菜、ブロッコリーなど)、「根野菜」(イモ類、レンコン、ニンジン、大根など)、「その他の野菜」(カボチャ、ナス、キュウリ、トマトなど)の3つに大別されます。このうちどれが高血圧の予防に効果がありそうなのか、4分割法で調べてみました(表)。
いずれの野菜も、購入量が少ない県は受療率が高い、つまり高血圧患者が多い傾向にあり、逆に購入量が多い県は受療率が低い(患者が少ない)傾向が見られます。根野菜でもっともその傾向が強く、葉茎野菜、その他の野菜の順です。
家計簿を見れば病気がわかる