家計簿を見れば病気がわかる

根野菜を買わない県は高血圧患者が多い

(C)日刊ゲンダイ

 都道府県の「標準世帯の平均野菜購入量」と「高血圧・糖尿病の受療率」(人口10万人当たり・1日当たり医者にかかる患者数)には、それなりの相関関係があることが分かりました。

 しかし、ひと口に野菜といっても種類は豊富。実際、総務省の家計調査では、代表的な二十数種類の野菜の購入量が調べられています。それらは「葉茎野菜」(キャベツ、ホウレンソウ、白菜、ブロッコリーなど)、「根野菜」(イモ類、レンコン、ニンジン、大根など)、「その他の野菜」(カボチャ、ナス、キュウリ、トマトなど)の3つに大別されます。このうちどれが高血圧の予防に効果がありそうなのか、4分割法で調べてみました(表)。

 いずれの野菜も、購入量が少ない県は受療率が高い、つまり高血圧患者が多い傾向にあり、逆に購入量が多い県は受療率が低い(患者が少ない)傾向が見られます。根野菜でもっともその傾向が強く、葉茎野菜、その他の野菜の順です。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。