健康は住まいがつくる

【換気と病気】 トイレ、風呂場の換気扇は24時間回す

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「建築後5年間の調査では、ホルムアルデヒドの室内濃度は最初の夏に増加し、その後、少しずつ減ります。しかし、ホルムアルデヒド発散量の、温度や湿度の高い夏に増えて冬に減る変化は、5年以上繰り返すと考えられています。築5年以上たっても、夏の発散には注意が必要です。中古の家でも、高温多湿になる梅雨から夏にも換気が大切です」

 ホルムアルデヒドは、新築時の建材以外にもリフォーム建材や家具などから発散する場合がある。対策として後付けの換気装置もあるが、壁に穴を開けられない借家では難しい。まめに窓を開けても、室外の風速や室内外の温度差の影響もあり、必ずしも適切な換気ができるとは限らない。工夫が必要だという。

「一番手軽なのは、お風呂やトイレの換気扇を24時間つけておくこと。大きな家であれば、昼間はキッチンの換気扇を利用する。最低限の換気を維持しておいて、『季節や気候がよい』『騒音の問題がない』など条件が整っていれば少し窓を開ければいいと思います」

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