「高尿酸血症を合併する高血圧患者さんには、尿酸値に悪影響を与えない薬で高血圧の治療を行います。生活習慣の改善を併用しても尿酸値が下がらなければ、高尿酸血症の段階から薬物治療を始めた方がいいと思います」
ガイドラインでは、尿酸値8以上で高血圧患者の薬物治療を勧めているが、これは主に痛風予防の観点からの提言だ。
「高血圧に合併する高尿酸血症は、脳心血管疾患のリスクとなることが明らか。痛風発作がなくても、尿酸値が7を超えたら薬物治療を考えた方がいいと思います」
薬物治療では、尿酸値6㎎/dl以下が目標。
「6㎎/dl以下なら1年以内の痛風発作の再発率は15%。7㎎/dl以下では30%、5㎎/dl以下では10%未満です。無治療の人の再発率は1年で62%。2年で78%、10年では90%を超えます」