この背景には、進行がんに対する治療の進歩がありますが、それだけでは説明がつきません。進行乳がんの一部の患者は極めて進行が遅く、10~20年では生死に関係ないようなものが一定の割合であると考えなければ説明が困難です。
転移があるような最も進んだ段階の進行がんといっても、そのがんの種類によっても、さらには個別の患者の状況においても、大きく生存率が異なることがわかります。「進行がん」「遠隔転移」という大ざっぱな分類で、必ずしも絶望することはないのです。
医療数字のカラクリ