独白 愉快な“病人”たち

司会者 みのもんたさん (70) 脊柱管狭窄症 ㊦

(C)日刊ゲンダイ

 今は、女房が残したぬか床で漬物を作り、EXILEのHIROさんのくれた玄米を炊いたり、森喜朗元総理がくださったパックのご飯で自炊をしています。外食は好きなものだけ選んで食べます。何せ、高級料亭ですら食品偽装をする時代ですから、自らの目をもって選んで食べることが健康管理のひとつだと思います。また、メタボ対策で飲みたいものを我慢して代わりのものを飲んだりするのも、心と体の栄養という面で意味がないと思うんです。

 いくら体力がズバぬけていても、年相応に血管ももろくなる。今、一番怖いのは梗塞です。体内に梗塞ができて、いつ脳や心臓に飛ぶかわからない。長嶋茂雄さんは、いつもの時間に起きてこないのでご家族が心配して脳梗塞で倒れているところを発見されたけれど、僕は布団に入ったまま誰にも気づかれずに逝ってしまうかもしれない。

 隣に女房がいないっていうのがどれだけ不安なことか、今更ながら思い知らされますね。

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