愉快な“病人”たち

タレント 稲川淳二さん (66) 前立腺がん ㊦

(C)日刊ゲンダイ

「おはようございます! 吉田です!」

 毎朝明るい声で看護師さんが病室に入ってくる。病室の雰囲気が明るく、病気の「気」の部分を治してくれる要素があったので、この病院を選びました。

 講演で大学病院に行く機会があり、私は病院のウラ側を垣間見る機会がありました。よそ者には気遣いをせず、権力者の大先生にはこびる。それなのに、患者は規則で縛り付ける。有名だけれども“患者の扱いが残念な”病院がたくさんあるのです。そこへいくと、東京医科大学病院は医師も看護師さんも、誰にでもこまやかな気遣いがあったので、もしもの時はここに入院しようと決めていたんです。
「ここは病院ですからお静かに」なんて、たしなめられることがない。そんなおおらかなムードだから、お年寄りが声を上げていても周囲もイライラしない。そもそも、ストレスをためている入院患者さん自体が少ないんですよ。

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