愉快な“病人”たち

料理研究家 重野佐和子さん (52) 大腸がん

(C)日刊ゲンダイ

 そうやって大腸がんを患った後でも食べられる、おいしくて、家族一緒に食卓を囲めるレシピを本にしました。高齢者でも作れる簡単な本も出版し、今では病院にも置いてもらうまでになりました。

 さらに病気をきっかけに、2007年からお腹にいいお菓子の販売事業を始めました。病後、洋菓子が食べられない時に、一口食べたケーキに感動して「お菓子って心の栄養になるんだ」と思わず涙が出た。それで、バターを一切使わず、おからと豆乳を使ったマフィンをメーンに、腸を患った方でも安心しておいしく食べられるお菓子を作ったんです。

 大腸がんをきっかけに、私の料理への関わり方は大きく変わりました。今はスイーツで日本中のお腹をきれいにすることが私の夢なんですよ。

▽1961年神奈川県生まれ。フレンチの料理研究家として広告・雑誌などで活躍。91年に料理教室を開講。自身の経験を生かした「大腸がん・大腸ポリープ再発予防のおいしいレシピ」「きょうも、おいしく~大腸がん術後の体験談&レシピ」などを出版。焼き菓子ケーキ店「CUP BAKE─Cafe Rico」のオーナーパティシエも務める。店舗URLはhttp://cafe-rico.com

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