独白 愉快な“病人”たち

お笑い芸人 安田大サーカス 団長安田さん (39) 精巣捻転

(C)日刊ゲンダイ

 それから15年後、34歳でまたやってきた……。

 朝起きたら、なんかおかしい! スター・ウォーズのダース・ベイダーのテーマ曲じゃないけど、ジワジワ痛みが迫ってくる。気持ち悪さと痛さはピーク。もう失神寸前です。

 当時、今の嫁と同棲していたんですが、「アタシ、自転車で病院連れて行く!」と言う。こんな股間が痛いのに自転車の後ろなんか乗れない。「タクシーで行く」と断ると、彼女は「だっていつも自転車大好きじゃない!」ってこんな時に逆ギレ。こっちは本当に失神しそうなほど痛いんですけどね。

 近くの病院でレントゲンを撮ると、精巣の管がねじれているのが写っていた。精巣の管がねじれると、血流が止まり、数時間で睾丸が壊死してしまうそうで、すぐに北里研究所に回され、手術。マネジャーに今から数日休む、と言って一方的に電話を切り、手術に臨みました。

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