一方、平均寿命は昭和40年に男性67.7歳、女性72.9歳だったのが、昨年は男性80.8歳、女性86.8歳と、大幅に延びています。
従って、この数字だけを見れば、炭水化物を食べないほうが寿命が延びるといえそうです。
とはいえ、この間に高齢化が進んだため、話はそれほど単純ではありません。昭和40年の日本人の平均年齢は約25歳、昨年は約46歳。若者と中年では、食べる量が違うのは当たり前です。それを考えると、炭水化物の総摂取量は、それほど大きく変わっていないのかもしれません。
ちなみに、家計調査で米を多く買っている県、少ない県を表に示しました。これを見ると米をたくさん食べることと寿命の関係はハッキリしていないといえます。トップは静岡の94・5キロ(1日約260グラム)。米1合は約150グラムなので、1日当たり1.7合ほど消費している計算になります。
家計簿を見れば病気がわかる