中央値4.8年の追跡期間中、乳がんの発症頻度は年間1000人当たり、通常の食事で2.9件、オリーブオイル群で1.1件、ナッツ群で1.8件でした。乳がん発症リスクは、通常の食事療法と比較してオリーブオイル群では68%低く、ナッツ群では統計的に有意な差はないものの41%低い傾向でした。また、オリーブオイル、ナッツの両群を合わせた地中海食全体では57%のリスク低下が示されました。
先行する臨床試験の2次解析ではありますが、食習慣が乳がんのリスクを低下させる可能性が示唆された貴重な報告と言えそうです。
役に立つオモシロ医学論文