脱毛症治療薬が精子を減らすことも…「男性不妊」AtoZ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 男性不妊は「精液検査→精子に問題があれば原因追求」と進む。原因が精索静脈瘤やホルモン分泌異常ならそれらの治療、精子が精液に見当たらない「無精子症」なら精子の通り道に問題があるかを調べ、それぞれに応じて、精巣から精子を採取する手術「TESE」や「micro-TESE」などが検討される。

 無精子症は1回の検査では不十分。少なくとも2回以上、できれば3回以上繰り返すべきであることもしっかり押さえておきたい。

 精子の状態を良くするには、「正しい生活習慣」が重要なのは容易に想像がつくだろう。しかし、本人が気づかないうちに精子に悪影響を与えていることがある。

「男性型脱毛症の治療に用いるフィナステリド(薬名・プロペシア)は、精子を作る能力を衰えさせます。男性ホルモンの補充療法も、同じ結果を招く。市販の精力剤には男性ホルモンが入っていることもあるので、確認したほうがいい」

 フィナステリドは、服用をやめれば精子を作る能力が“復活”する。

 読者には自身に当てはまる場合と、「孫がなかなか生まれない」という場合とがあるだろう。それは、もしかしたら……。

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