サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する

インフルエンザワクチン接種はタンパク質を食べてから

 急に寒くなったこの時季に多いのが、インフルエンザワクチンに対する質問です。

 特に今年、A型インフルエンザ2種類、B型インフルエンザ1種類を対象にした3価ワクチンから、A型2種類、B型2種類対象の4価ワクチンになったことで、「インフルエンザワクチンを受けたことがないが、受けた方がいいですか?」との問い合わせが増えています。

 先日も、そんな相談者がいました。栄養状態をチェックすると、かなりの低栄養状態。そこで、「あなたの場合、今すぐは受けない方がいいかも。インフルエンザワクチンは予防に有効かもしれませんが、栄養状態が悪いとかえって悪影響を受けます。ワクチンの耐性を作る体をつくることが先」と伝えました。

 インフルエンザワクチンは、流行するウイルスのタイプを予測し、一度感染させて免疫抗体を作り、その後かかりにくくするというものです。

 しかし、ワクチンを打った人すべてに効果があるとは言えません。体に備わる免疫力や食生活で大きく違いが出ます。ワクチンを打つなら、その前に食生活を正して、「きちんと免疫抗体を作れる体質」にしておくのがカギなのです。

 相談者には、抗体の材料となる良質なタンパク質を含む卵を毎日2~3個は食べることと、さらに、気候のストレスから体を守るビタミンCの摂取も重要と説明しました。

 簡単に作れる一品として、コンソメスープに体を温めるショウガとニンニク、ビタミンCが豊富で粘膜強化にも優れたトマト、溶いた卵を入れた「エッグミネストローネ」がオススメです。みなさんもぜひ、試してみて下さい。

佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。