急に寒くなったこの時季に多いのが、インフルエンザワクチンに対する質問です。
特に今年、A型インフルエンザ2種類、B型インフルエンザ1種類を対象にした3価ワクチンから、A型2種類、B型2種類対象の4価ワクチンになったことで、「インフルエンザワクチンを受けたことがないが、受けた方がいいですか?」との問い合わせが増えています。
先日も、そんな相談者がいました。栄養状態をチェックすると、かなりの低栄養状態。そこで、「あなたの場合、今すぐは受けない方がいいかも。インフルエンザワクチンは予防に有効かもしれませんが、栄養状態が悪いとかえって悪影響を受けます。ワクチンの耐性を作る体をつくることが先」と伝えました。
インフルエンザワクチンは、流行するウイルスのタイプを予測し、一度感染させて免疫抗体を作り、その後かかりにくくするというものです。
しかし、ワクチンを打った人すべてに効果があるとは言えません。体に備わる免疫力や食生活で大きく違いが出ます。ワクチンを打つなら、その前に食生活を正して、「きちんと免疫抗体を作れる体質」にしておくのがカギなのです。
相談者には、抗体の材料となる良質なタンパク質を含む卵を毎日2~3個は食べることと、さらに、気候のストレスから体を守るビタミンCの摂取も重要と説明しました。
簡単に作れる一品として、コンソメスープに体を温めるショウガとニンニク、ビタミンCが豊富で粘膜強化にも優れたトマト、溶いた卵を入れた「エッグミネストローネ」がオススメです。みなさんもぜひ、試してみて下さい。
サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する