後遺症では、高次脳機能障害もあります。この認識も、左半身マヒと同じで、自分ではあまりない。ただ、忘れてしまうんです。朝書いた原稿の内容を、夜にはもう覚えていません。家族によれば、「忘れてしまう」「覚えていない」「よく分からない」といった言葉をよく口にするそうです。
こんなに体が変わってしまったのが、今でも信じられない。でも、嘆いていても仕方がないと思っています。それよりも、書くという機能を神様が残してくれたのだから、つまらなくても、忘れても、これからも書き続けようと思う。僕にとって、書くことが、生きることなのです。
※編集部注 神足氏は現在思うように話せないため、質問に対して書いてもらったものをまとめました。
独白 愉快な“病人”たち