独白 愉快な“病人”たち

プロレスラー 大仁田厚さん (56) 敗血症

(C)日刊ゲンダイ

 20日間の入院で体重は15キロ減。ステーキを食べたりして、退院1週間で元の体重を取り戻したよ。すぐに爆破電流デスマッチがあったからさ。だって、退院して試合見にいったら、客がパラパラしかいなくて、俺がやらなきゃって。

 主治医が言うには、俺は敗血症で70%の確率で命が危なかったらしい。ようやく助かった命なんだから、大事にしていきたいと思っている。一生悔いのないように生きていこうってね。ま、でも、「電流爆破ツアー」を今年は10試合やるんで、十分むちゃはしているかな。

■敗血症とは
 体内で感染症を起こしている場所から、血液中に病原体が入り込んで引き起こされる全身性炎症反応症候群。非常に重篤な状態で、治療が遅れると死に至る。

▽おおにた・あつし 1957年、長崎県生まれ。2012年にヘルパー2級を取得。目黒で目黒リハビリホームを運営中。3月の電流爆破ツアーは21日・福岡、22日・熊本、23日・埼玉の予定。

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