42歳の時、盲腸の手術がきっかけで、C型肝炎が判明しました。
全く想像していませんでしたよ。原因についても、特に心当たりがない。一般的にいわれているのは、子供の頃の予防接種などの注射器の使い回しやけど、ほんまのことは分かりません。
特に倦怠感などなかったんで、そのまま治療もせずに放っておいたんですが、2010年、かかりつけ医の先生に「そろそろC型肝炎の治療せえへんか? 今はいい薬も出ているし、お客さんは長くオール巨人の漫才を見たい思うてるんやないかな」と言われ、気持ちが変わりました。
実は吉本に、C型肝炎から肝がんになり、すでに治療できないとこまできている先輩もおったんです。
その方はそのまま芸人を全うしましたが、今の僕には選択肢があるとも考えてね。
医師は、その場で肝炎治療の専門医に電話をしてくれ、治療の日どりがすぐに決まりました。僕のC型肝炎の遺伝子型は1a型。週1回のペグインターフェロンの皮下注射と経口薬による併用療法で期間は1年半。副作用の説明資料を読むと、恐ろしくて怯みましたけど、いい意味で考える暇がなかったんです。
独白 愉快な“病人”たち