愉快な“病人”たち

お笑い芸人 ハウス加賀谷さん (39) 統合失調症 後編

(C)日刊ゲンダイ

 統合失調症で7カ月間閉鎖病棟で過ごし、退院してからもほぼ自宅に引きこもり。薬を数種類飲んでいましたが、とても“普通の生活”に戻れる状態ではありませんでした。

 副作用もつらかったですね。舌や手元が震えたり、早朝覚醒したり。おねしょもありました。量が多いから、大人用の紙おむつとおねしょシーツとのダブル使いでしたよ。

 ところが退院して5年ほどたった頃、病気仲間から新薬を教えてもらったんです。エビリファイというその薬を飲んだら、体調はわずか半日で劇的に変化しました。それまで何年間も、視界はガラス一枚隔てたような感じで、音も海の中にもぐっている時のようにこもって聞こえていたのが、すべてクリアになった。それから少しずつエビリファイの量を増やしていき、今ではこれをメーンに数種類の薬を飲んでいます。

 エビリファイとの出合いで、少しずつアクティブに行動できるようになりました。それまでも読みたい本のためなら何とか外出できてはいたんですが、その頻度が増えましたね。

1 / 4 ページ