Q
健診で、実年齢よりも動脈硬化が進んでいると指摘されました。そのまま放置しておくのは、やはり問題でしょうか。(44歳・男性)
A
「血管年齢」という言葉があります。血管の老化度を表すもので、別の言い方をすれば「動脈硬化がどこまで進んでいるか」ということです。
動脈は体中に酸素や栄養素を運ぶ血管で、その壁は内側から内膜、中膜、外膜の3層からなり、表面は内皮細胞で覆われています。本来、内皮細胞の表面は滑らかで、血液がスムーズに流れるようになっています。
しかし、加齢とともに血管は徐々に硬くなって老化していきます。健康な人でも、血圧、血糖、コレステロールなどによって、血管が少しずつ傷つけられるからです。
ただし、同じ年齢でもその人の生活習慣や持病によって進行の度合いはさまざまで、最近は20代でも動脈硬化が進んでいる人が増えているといわれています。心臓の手術をしていても、血管を見た時に、年齢よりも血管の老化が早い=動脈硬化が進んでいるかどうかハッキリわかります。
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