食塩は、漬物、加工食品、総菜などにも使われていますから、実際には、表の数字よりも1~2割多い塩を購入しているはずです。しかもそれらは、地元の味覚に合わせて作られます。塩味好きの県民はより多くの塩分を取り、塩味をさほど好まない県民はより減塩が進むわけです。
心配な人は、家計簿の食塩の購入量をチェックしてみてください。食塩の購入量が多い家庭は、その他の調味料や食品からも塩分を多めに取っており、結果として普段から塩分を取りすぎている可能性が高いのです。
ただし40~50代では、塩分量と高血圧患者数は、あまり相関していません。高齢になるに従って塩分による高血圧患者が増えてきます。その結果、県全体の患者数も多くなります。
表には各県の高血圧の患者数も載せました。例外はあるものの、塩分の多い県ほど患者も多いことが分かります。
老後のことを考えれば、いまから薄味に味覚を慣らしておくべきでしょう。
家計簿を見れば病気がわかる