今回は趣を変えて、私が参加した全米耳鼻咽喉科・頭頚部外科学会総会兼耳鼻科エキスポについてお話ししましょう。
エキスポというだけあり、世界から医療機器メーカーが集まり、巨大な見本会場で最新医療機器を展示します。そのこともあって、世界中から医師や研究者などが多数参加します。
日本では考えられませんが、会場内には、遺体を使って手術セミナーを行うブースもあります。医師が順番に並んで、企業のお抱え医師の指導を受けながら手術を行います。びっくりしました。
私が面白いと思ったのは、骨伝導の仕組みを用いた最新型骨導補聴器です。といってもこれは埋め込み型で、頭蓋骨に補聴器の台座を埋め込んで(とても簡単に手術できる)、そこに本体を取り付けるものです。耳の中に補聴器を入れる必要がなく、伝音難聴の方にはかなりの効果が期待できます。他には、人工内耳の最新型も展示されていました。
耳鼻科の病気