家計簿を見れば病気がわかる

ハンバーガー好きの栃木県民 肥満は多いか

(C)日刊ゲンダイ

 日本では、早い時期にトランス脂肪酸の使用量を減らすなど、健康に悪いというイメージを払拭する努力が続けられています。しかし、ハンバーガーの消費は停滞ないし減少気味です。表1は、最近5年間の2人以上世帯、単身世帯が、ハンバーガー(外食)に使った金額の全国平均です。単身者でも、年間2000円前後しか使っていないのですから、あまり気にする必要はなさそうです。

 とはいえ、都道府県でかなりの差があります(表2)。

 ただし、家計調査の都道府県別データは2人以上世帯のみで、単身世帯については公開されていません。

 トップは栃木で、1世帯当たり約5700円を使っています。なぜ栃木が1位なのかは分かりません。

 ただ、栃木は洋食(外食)にかける金額も全国1位。洋食の代表はハンバーグでしょうから、県民こぞってハンバーガー好きといえそうです。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。