介護の現場

25人を夜通し介護して月収20万円

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 2年間、社会福祉専門学校で学んだ細野さんは「介護福祉士」の資格を取得し、関東圏内にある「特別養護老人ホーム」の介護職員になった。

 1年ほど勤めたが、自宅から勤務先まで電車で約2時間の遠距離通勤はきつい。程なく都内にある「老健」(介護老人保健施設)に移った。

「介護福祉士」の資格を持っている上、特養で勤務をしていた経験から、採用試験は1回の面接でパス。現在の施設に勤務してもう4年になる。

「老健」は、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すのが目的という施設である。

 ほかに利用対象者(在宅介護が困難、カテーテルを装着している等)により、「介護老人福祉施設」や「介護療養型医療施設」に分かれる。

 細野さんが勤めるのは、「介護保険を給付され、入院治療の必要はないがリハビリや介護を必要とする要介護者」が入る施設だ。運営の母体は医療法人である。

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