漢方達人をめざせ!

サラダは体を冷やす

(C)日刊ゲンダイ

 東洋医学では、体の冷えが原因となる代表的な症状として、頭痛、肌荒れ、肩凝り、腰痛、疲れやすい、だるい、風邪をひきやすい、胃痛、食欲不振、便秘、下痢、むくみなどが挙げられますが、まさにこの相談者の不調とぴったり。

「野菜は旬のものを鍋や煮物で食べてください」とアドバイス。生野菜ではカサが多いので量をそれほど取れませんが、加熱すればたくさん食べられ、食物繊維の摂取量も増えます。そのほかにも、この男性は刺し身が好物だったのですが、「それも量は控えめに」と伝えました。

 食生活改善と、血流をよくするためのウオーキングや半身浴、そして補腎薬の処方で、1カ月後に来た彼は見違えるほど元気そう。「不調が一気に解決しました」という声も、初回よりずいぶん張りがありました。

2 / 2 ページ

久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。