薬に頼らないこころの健康法Q&A

精神科医が実践しているメンタル管理

井原裕 独協医科大学越谷病院こころの診療科教授(C)日刊ゲンダイ


 この連載を続けているあなた自身は、ご自身の精神状態をどう維持しているのでしょう? ご自分の経験から教えてもらえませんか。


「こころの健康法Q&A」のような連載を続けていると、当然ながら、「じゃあ、おまえはどうなんだ?」という質問を受けます。

 この仕事を続けて四半世紀が過ぎました。もう若いとはいえません。しかし、まだ、経験で体力の低下を補うことができる年代だと思います。精神科医の仕事は「お客さま商売」です。外来の診察室で疲労が顔に出ないよう、体調管理に気をつけています。メンタルの管理はフィジカルの管理がすべてです。

 生活は規則正しく、単調といえるほどです。就床は午後11時半から12時にかけて、起床は6時半から7時にかけてです。休日は多少朝寝坊しますが、それでも7時半には起きています。毎日7時間の睡眠を確保できるのは、ひとえに職場近くに住むことができているからです。前任地は1時間半の通勤を伴いましたので、疲れました。

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井原裕

東北大学医学部卒。自治医科大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学大学院博士号取得。順天堂大学医学部准教授を経て、08年より現職。専門は精神療法学、精神病理学、司法精神医学など。「生活習慣病としてのうつ病」「思春期の精神科面接ライブ こころの診療室から」「うつの8割に薬は無意味」など著書多数。