健康は住まいがつくる

【高断熱住宅】入浴時の心拍変動20%ダウン 心臓への負担が軽くなる

「1400歩の差は、認知症予防の活動指針でいえば1ランク違ってくるため、研究結果は認知症やロコモ(筋肉や関節などの運動器の障害により『立つ』『歩く』といった機能が低下した状態)の予防になるのではないかと考えられます。活動量が増えると動脈硬化の予防にもつながるので、結果的に血圧にもいい影響があるはずです」

 高断熱住宅には、他にも夏の熱中症予防、遮音や温熱による睡眠効率の向上、室内空気質の改善などのメリットもある。深部体温が約0・2度上昇することも確認されている。免疫力が高まるので、アンケート調査では風邪や咳、手足の冷え、皮膚のかゆみなどの有症率が顕著に下がるという。

「エビデンス(科学的根拠)を示すデータが出るのはこれからですが、高断熱住宅はさまざまな病気予防に有効性があると考えています」

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