有名病院 この診療科のイチ押し治療

【不妊】独協医科大学越谷病院リプロダクションセンター(埼玉県越谷市)

獨協医科大学越谷病院の岡田リプロダクションセンター長(C)日刊ゲンダイ

 総合病院という利点も大きい。糖尿病や脊髄損傷など持病が不妊症と関係している場合、他科との連携ができるからだ。特に若年層の発症が増えている糖尿病では神経障害から射精障害を引き起こす。射精できなければ、精巣から精子を採取することになるという。

「がん患者さんの場合でも、明日から抗がん剤を投与することになれば、その日のうちに精子を凍結保存しておくことも可能です」

 同センターが本格的に生殖補助医療を開始したのは今年8月からだが、すでに妊娠している人もいる。

 目指すのは「不妊のすべての治療に対応できる施設として、年間新患1万人」という。

■ 独協医科大学(栃木県)の付属病院のひとつ。

◆スタッフ数=泌尿器科医6人(うち生殖医療専門医1人)、産婦人科医1人、胚培養士3人
◆センター開設(2015年7月)前までの男性不妊初診患者数=年間約1500人

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