家計簿を見れば病気がわかる

魚を丸ごと食べる富山・石川県民は美肌

15年の富山県観光大使(C)日刊ゲンダイ

 魚の消費量が1位の青森県が、美肌ランキングでは42位となっているのはちょっと残念ですが、それを除けば、明らかに消費量の多い県の順位が高く、少ない県は軒並み下位になっています。美肌グランプリのホームページによれば、青森県は意外にも夏の日照時間が全国3位の長さだそうです。紫外線の影響で、肌が荒れやすいのかもしれません。

 同ホームページには、魚を丸ごと食べることが、美肌の秘訣のひとつとしています。確かに美肌県は家計調査でも、イワシ、サンマ、カレイなど、「丸ごと・内臓ごと・皮ごと」食べられる魚の消費が多い傾向にありました。また、富山県や石川県ではブリがよく食べられています。魚の皮や骨には、美肌の有効成分が豊富に含まれているのです。逆にマグロ、カツオ、タイなど、主に身だけを食べる魚を多く消費している県は、美肌ランキングが必ずしも高くありません。

2 / 3 ページ

永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。