耳鼻科の病気

寒暖差鼻炎はめまい、浮遊感、便秘、下痢を伴うことも

 気温差が大きいと鼻水、くしゃみ、咳などが出る一番の理由は「自律神経のアンバランス」が疑われます。気温の変化が激しいと、副交感神経から交感神経への切り替えがうまくいかず、体にストレスがかかるからです。急に気温が下がった日には、誰にでも症状が出る可能性があるのです。

 残念ながらこの病気に確立した治療法はありません。内服薬やステロイド点鼻薬といった、通常のアレルギー性鼻炎に対する治療の流用で軽快することが多いといわれています。ストレスで悪化するとされており、抗不安薬も有効と考えられていますが、それだけでは効果は少ないようです。薬が効かない鼻汁では、下鼻甲介切除術や後鼻神経切除術といった外科手術が有効との報告もあります。

「薬や手術は大げさ」と思う人は、普段から以下の4つの点に気をつけて生活しましょう。

●ストレスをなくす

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大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。