しかし近年の研究によって、血中コレステロールの値は、食事の影響をほとんど受けないことが明らかになってきました。鶏卵なども、以前は1日1個までとか、週に3個までなどといわれていましたが、いまでは制限がなくなっています。イカもタコも、コレステロールを心配する必要はありません。しかも低カロリー、高タンパクですから、ダイエットにも適した食材です。
疲労回復物質として知られるタウリンも豊富に含まれています。その量は、身100グラム当たり、タコが1000~1500ミリグラム、イカが700~1000ミリグラムとされています。タウリンの量では、タコのほうが勝っています。イカ・タコの総消費量をみると、日本海側や北海道が上位を占めています。1位の青森は1世帯当たり年間5.4キロほど。それで得られるタウリンの総量は、4万~5万ミリグラム。タウリン1000ミリグラムをうたっている栄養ドリンクの40~50本分に相当します。
一方、沖縄や九州ではイカ・タコはあまり好まれていません。ただ、それらの県民が、「疲れやすい」という話は聞きません。タウリンは、エビや貝などにも豊富に含まれていますし、他にもさまざまな疲労回復物質があるので、問題ないのでしょう。
家計簿を見れば病気がわかる