役に立つオモシロ医学論文

屋外遊びが近視を防ぐ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 3年間の追跡調査の結果、近視の発症は屋外遊びを奨励したグループで30・4%、通常の生活パターングループでは39.5%でした。その差は9.1%と、屋外遊びを奨励したグループで、統計学的にも有意に少ないという結果になっています。

 近視発症は遺伝的要素や環境的要素が複雑に影響しており、この研究だけで因果関係を決定することは難しいかも知れません。しかし、屋外活動が小児の近視発症を予防する可能性を示した貴重な報告といえそうです。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。