こんにちは、首都圏の総合病院で看護師長を務めている看護師歴十数年のサトミです。
看護専門学校時代にお世話になった先輩の誘いなどで、勤め先の病院を何度か変えました。
移った先々の病院には、数十人以上の看護師さんが勤めており、未婚、既婚、バツイチなどさまざまな経験を積んだ、個性豊かな看護師さんがいました。そのなかでも強い印象として残っているのが「霊感」の強い看護師さんの存在です。
入院患者さんには聞かれたくないオカルト的な話ですけど、少し話してみましょう。
とくに夜勤のとき、休憩中にせんべいをつまみながら、看護師はこんな話で盛り上がります。
「私、今日の夕方見たのよ! 昨日亡くなった301号室の○○さん、廊下を一人で歩いていたの」
「ウソ! 他の患者さんと見間違ったんじゃないの? それとも幽霊?」
「見たのは後ろ姿だったけど、丸刈りで、左足を引きずって歩いていたあの特徴は○○さんに間違いないわ。ホントよ!」
長く入院していた患者さんが亡くなった翌日、空き部屋を掃除していた看護師さんが、血相変えてナースセンターに戻ってきたことがありました。
「間違いないわ。窓の外側から△△さんが、寂しそうな顔をして部屋をのぞいていたの。あの黒い眼鏡をかけていた△△さん、絶対にあの人よ!」
「ウソ~!」
同じく、患者さんが亡くなって一夜明けた空きの個室から、ナースセンターに看護師を呼び出すコールが……。
「看護師はビックリしますが、これは入院患者さんのイタズラだったと思います」
同じような現象を複数の看護師が目撃しているなら分かるけど、ほとんどは「霊感」が強そうな一人の目撃談です。
こうした看護師さんは、必ずといっていいほど病院の近くに行きつけの神社があり、そこを定期的に訪ねてお祓いをしてもらっているそうです。
病院は本日も大騒ぎ