家計簿を見れば病気がわかる

リンゴ消費トップの長野「がん」「呼吸器疾患」リスクは低下するか

(C)日刊ゲンダイ

 リンゴの消費量(全国平均)は、1世帯当たり年間約12.3キロ。ミカン(12.5キロ)にわずかに及びませんが、もっともよく食べられている果物のひとつです。

 とはいえ、ミカン以上に消費地が偏っています。上位には長野、青森、岩手、山形、福島といったリンゴ生産地が並んでおり、1位の長野では、1世帯当たり33キロも消費されています。一方、下位には沖縄と、長崎や熊本などミカン生産地が入っています。ちなみに東京は28位、約10.6キロとなっていました。

 食べておいしいとはいえ、リンゴのビタミンCはミカンの10分の1ですし、他のビタミンやミネラルも決して豊富とはいえません。ところが「リンゴ1個で医者いらず」といわれるように、洋の東西を問わず、昔からリンゴは健康な食べ物とされてきました。

 リンゴには、抗酸化物質が豊富に含まれていることが分かっています。そのため世界中でさまざまな疫学調査が行われており、病気の予防効果が解明されつつあるのです。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。