ヨーロッパ各国で行われた疫学調査によれば、リンゴ(ジュースなどの加工品を含む)を日常的に食べている人は、口腔がん、咽頭がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、前立腺がんなどにかかるリスクが、10~40%も減少するそうです。
呼吸器疾患の予防効果にも、注目が集まっています。リンゴには、喘息や気管支炎を予防する作用があることが疫学調査で分かってきました。呼吸器は、常に空気中の酸素と接触しているため、酸化されやすい臓器です。リンゴの強力な抗酸化力が、酸素から肺や気管支を守ってくれるのだろうと考えられています。
とはいえ、各県の消費量と、がんや呼吸器疾患の患者数(受療率)を見る限り、リンゴ効果は感じられません。しかし1位の長野でさえ、消費量は1世帯当たり1日90グラムに過ぎません。ヨーロッパの疫学調査の論文を見る限り、リンゴ効果を得るためには、毎日100グラム(中サイズのリンゴ半分)以上を食べる必要がありそうです。
リンゴジュースでも効果があるとのことなので、その気になれば続けるのは難しくありません。ミカンと同様、試してみる価値はありそうです。
家計簿を見れば病気がわかる