皮膚の新陳代謝が10倍に 乾癬新薬「セクキヌマブ」の実力

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「安全性に関しては、『結核などの副作用が減るかもしれない』という意見もありますが、今の段階ではなんとも言えず、慎重に見ていかなくてはなりません」

 来年以降、今回の新薬のセクキヌマブと同様の「乾癬に特化した薬」が続々と登場する予定だが、専門家はやはり「安全性が上回り効果は同等、あるいは安全性も効果も同等だろう」という見方をしている。

 江藤副院長が何より強調するのは「早期発見、早期治療」だ。

「皮膚に発疹が出て、かさかさ赤くなり、皮がむけてきたら、湿疹やかぶれだと思わず、すぐに皮膚科専門医を受診してください」

 皮膚科を標榜していても、専門医でなければ脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎と誤診されることもある。くれぐれも「専門医」を。

▽新薬が適用になるのは?
 新薬セクキヌマブは、従来の尋常性乾癬に対する生物学的製剤と同じく、ほかの治療が副作用などで使用できない場合に使われる。

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